劇団のチケットノルマに苦しまない為に【効率的なさばき方を伝授】
「劇団に所属するか悩んでる。チケットノルマ多そうだな、、」
「チケットノルマを効率良くさばくにはどうしたら良いんだろう」
今回はこんな悩みをお持ちのかたへおすすめの記事です。
➡今回の記事内容
①劇団のチケットノルマに苦しまない為に【仕組みを理解しよう】
②チケットノルマのさばき方【劇団に頼るな】
上記3本立てでお送りします。
この記事を書いている僕は約6年間舞台を中心に役者として活動をしていました。
一時期、ある劇団の公演に出演したことがあったのですが、チケットノルマがありかなり苦労した思い出があります。
役者を始めてまだ駆け出しの時でしたのでチケットノルマをさばくのがものすごい大変でした。
というわけで今回はそんな当時の状況を思い出しながら、チケットノルマのさばき方について解説しようと思います。
劇団のチケットノルマに苦しまない為に【仕組みを理解しよう】
そもそも舞台に出演するのにチケットノルマがあることは知っていますか?
チケットノルマの仕組み
劇団公演にはチケットノルマが必ずといっていいほどあります。
1,000人規模で公演を打てる大きな劇団に入らない限りチケットノルマ無しはないでしょう。
なぜチケットノルマが発生するのかというと、劇団の人気度だけではお客さんを呼べないからです。
その代わりの集客を劇団員やゲストにノルマという形で頼んでいるわけです。
場合によっては人気の役者を主演に立てて、一定数のファンを公演に呼ぶという劇団も多くありますね。
劇団公演でギャラはもらえるのか?
結論から言います。
人気の役者でない限り劇団公演でのギャラはほぼ無いと思ってください。
チケットノルマが必ずあると言いましたが、ギャラが貰えるのはノルマ以上のお客さんを呼べたときです。
例えばチケットノルマが20枚で3,000円のチケットだとしましょう。
ギャラを貰えるのは21枚目を売ってからになるので、もし30人に売ることができたら10枚分のギャラを貰うことができます。
と、思うかもしれませんが半分まちがいです。
劇団によってはよくわからないマージンを差し引いてくる場合があります。
売ったチケットの売り上げの20%を手数料として劇団に渡さないといけないみたいな感じです。
結局、ギャラとしてもらえるのは
【3,000円×10枚×80%=24,000円】となります。
1ヶ月必至に稽古して本番をこなしてもらえるギャラが24,000円だとしたら、正直生活としてなりたたないですよね。
だから、舞台役者はアルバイトをやらざるを得ないという状況におちいってしまうのです。
アルバイト以外で収入を得る方法については下記記事で解説しています。
>>舞台俳優のギャラは安すぎる【収入を補うための副業教えます】 - てぃだろぐ
劇団員はまじでおすすめしません
さらに劇団員として所属するのはまじでおすすめできません。
劇団に所属してまじめにお芝居を頑張ればもちろん劇団公演の主役をすることくらいはできます。
ただし、主役になったからといって稼げるかどうかは別問題です。
劇団員だからといって、ギャラの支払いを遅らせられたり、舞台セットや会場スタッフなども行わないといけません。
稽古期間中はほぼ毎日しばられると思っておいたほうが良いくらいです。
結果的にアルバイトをする時間が無くなってどんどん生活が苦しくなっていくと思います。
もし劇団の公演に出演したいのであれば、まだ芸能事務所に所属しながらゲストとして出演したほうが良いです。
事務所のオーディションは日々行われているところが多いですから一度受けてみてもよいですね。
下記の記事でオーディションの受け方まとめてますので気になる方はチェックしてみてください。
>>俳優オーディションの基本内容を公開します【事前準備で合格しよう】 - てぃだろぐ
チケットノルマのさばき方【劇団に頼るな】
とはいっても、チケットノルマがあるのであればさばくしかありません。
ちなみに、さばききれなかったら自腹でチケット代を払わなきゃいけないので必死に売りましょう。
ファンを増やすしかない
チケットノルマを効率的にさばくには、ファンを増やすのが一番ですね。
自分を応援してくれるファンができれば、売り込みをしなくとも勝手にチケットを購入してくれるので楽ですよね。
おすすめなのはやはりSNSを使うこと。Twitterが良いですね。
SNSで自分の活動や写真などをアップしていけば、誰かしらに拡散されます。
役者好きな人って顔が好みでファンになる人も多いと思いますので、まずはSNSからファンをつくり舞台に来てもらいましょう。
SNSを使わずに劇団が有名になるまで頼り切ってると、いつまで経ってもファンが増えませんので気をつけてください。
ファンに反応してあげる
SNSを使えば新規のファンを獲得することは意外とできたりします。(人気の役者と一緒に写真撮ってツイートするとか)
大事なのはそのファンをしっかりと継続的にチケットを買ってくれるファンに育て上げる事が重要です。
初めて舞台を観にきてくれた人っていわばお試し状態です。
せっかく観にきてくれたのに、終演後話もしてくれない役者だったらどうでしょうか。多分2回目以降は観にきてくれませんよね。
例えばTwitterでリプがきたら全てに返事をしてあげるとか、舞台を観にきてくれたら顔と名前を覚えるとか。
たまに全く売れてない役者が『Twitterでリプを頂いても返事できません』とプロフィールに書いている役者もいますが、この方法はやめましょう。
そこそこ売れるまでは全てのファンの方に対してしっかりと返事を返してあげることで、自分の舞台を観にきてくれるようになります。
場合によっては『全通』といって、舞台の公演全ての日程を観にきてくれるファンもいますのでしっかりと育てていきましょう。
このようなリピーターしてくれるファンを獲得することでチケットノルマもさばききることが出来るようになります。
知人・身内にはほどほどに
チケットノルマをさばくのであれば、知人や身内に売るのもありです。
役者仲間だとそれぞれノルマがありますから買ってもらいやすいですし、身内であればなおさらです。
しかし、自分に近い関係の人にはほどほどにチケットを売る程度にしたほうが良いです。
知り合いだから、身内だからと最初は舞台を観に来てくれますが、あんまり面白くなかったり役者としての魅力が薄かったりすると正直次も行こうってなりません。
その状態でチケットを売り続けるとさすがにうざったく感じられ、連絡が途絶えたりすることもあります。
もし関係を良好に保ちたいのであれば、観に来てくれた友人の舞台も、逆に観に行ってあげるなど何かしらのお返しを必ずするようにしましょう。
まとめ:劇団のチケットノルマをクリアするには戦略的なファンづくりが必要
最後に今回の記事内容をまとめます。
- ノルマ無しの劇団はほぼない
- 劇団公演にでるならゲスト出演がおすすめ
- チケットノルマはファンにかかってる
- 劇団・友人を頼ってはいけない
以上です。
お芝居を学ぶために劇団に入ろうとする方も多いですが、俳優として売れたいのであればそこそこ力のある事務所に所属するのが一番です。
とはいっても、自分の好きなお芝居ができる場所が劇団だと感じたらもちろん入団してもOKです。
必ずチケットノルマという壁が立ちはだかりますが、根気よくファンを増やしてファンを育てることが大切です。
というわけで、今回は劇団のチケットノルマについての記事でした。